ごくたまに本を読んでいる
金沢21世紀美術館のミュージアムショップで購入した
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」
超有名な本
日本の美意識についてのエッセイ
ただそれ以外に記載されていた谷崎氏の考える理想の厠(トイレ)について
物凄く熱心に執筆されているところが妙におかしかった(笑)
もう一冊は森茉莉「黒猫ジュリエットの話」
森鴎外の娘さんのエッセイという扱いなんだろうけど現実味のない
つかみどころのない小説のような本
何とも言えない表現力でついつい読んでしまう本
父である鴎外氏とはまるで真逆の文章
でも人を引き付けるところは共通している
一種の精神的な病だったのかなと思うけど本人は金銭的に厳しい生活を意に介していないのが文章からわかる
誰にも看取られず自分の物があふれたアパートでなくなった茉莉氏
私の将来を見ているようでとても悲しく思った