最近読んだ本
現役の慶応大学の学生さんが書いた歌舞伎町にいる「ぴえん系」と言われる女性たちについての本
たぶんご本人的には社会学の研究の一環として書かれた本かと思われる
ぴえん系とはmtrl.tokyo
内容的には作者の倍以上生きている私でも若い世代である「ぴえん系」と言わる人たちについて、置かれている状況、問題点が分かりやすく書かれている。SNSの中で生きている方のかかれる文章としてもとても面白い。感性が豊かなんだろう。
ただ、「社会学」という学問としての文章としてはデータが少なすぎるのではと思う。
「ぴえん系」の知り合いの話しを2.3件紹介しているだけで「ルポ」としてはありではあるけど、「学問」に必要な記載内容を裏付けるデータが乏しい。巻末にご本人が「ありったけの感性をぶつけて書きました」と書いてあったが、「学問」の「報告書」には感性は必要ないのでは個人的には感じた。
「学問」に必要なのは客観的な裏付けデータで、メインでそこから何を導き出すかが大事で「理論的」であることが大切かと
でも縁のない歌舞伎町での話も多く、とても面白い読み物だった